【いまこそ原発を問う連続講座 ⑤】 「ROAD TO 脱原発 電気を我らに!〜クリーン・エネルギーの可能性」

**********(以下、転送歓迎)*************

いまこそ原発を問う連続講座 ⑤

「ROAD TO 脱原発 電気を我らに!
   〜クリーン・エネルギーの可能性」 
             
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日 時●2012年 7月7日(土) 午後 1:00〜3:00(12:30開場)

対 談●

古谷 桂信さん
     (フォトジャーナリスト、全国小水力発電利用推進協議会理事)

守田 敏也さん(フリーライター
提 言●

麻生 義継さん(「自然エネルギー市民の会」常任運営委員)
                        
会 場●東山いきいき市民活動センター 3階多目的ホール
     http://hitomachi-kyoto.genki365.net/gnkk14/mypage/index.php?gid=G0000799
     京都市東山区巽町450番地 TEL075−541−5151     
     京阪電車「三条」駅地下鉄東西線「東山」駅より徒歩5分

参加費●500円

 原発はあまりにリスクが大き過ぎる。
 でも、電気は必要……。
 そこで自然エネルギーへの転換が求められています。     
 脱原発の思いを着実に、見える形で実現するために、     
 さまざまな発電方法や蓄電技術が開発され、
 それを後押しする「固定価格買取制度」も7月から発足。
 そんないま、<電気を我らに!>を合い言葉に、
 小水力発電などクリーンなエネルギーの可能性について、
 実際に取り組んでいる方々のお話を聞き、
 一緒に考えてみましょう。

 主 催●「いまこそ原発を問う連続講座」実行委員会
 問合せ●TEL.090-2199-5208(おおすが) 
 http://d.hatena.ne.jp/genpatsu-iyayo/20111118/1321605562

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【今週金曜日】「バイバイ原発3・10京都」参加呼びかけと、次回実行委員会(2012年1月13日)のご案内


(写真:59名が参加した第1回実行委員会。2011年12月21日@京都アスニー)

「バイバイ原発3・10京都」参加呼びかけと、次回実行委員会のご案内

「バイバイ原発3・10京都」事務局です。
福島第一原発事故から1年という時期に、
脱原発を実現するために、大きな行動を企画しています。
みなさま、ぜひご参加ください。

この「バイバイ原発3・10京都」への参加呼びかけ文を、
添付ファイルでお送りします。(本文末にも貼り付けます。)

ご賛同がまだの方はぜひご賛同ください。
また実行委員会も行いますのでご参加ください。

既にご賛同いただいている皆さまは、
この呼びかけ文を、多くの方に広めて頂きますようお願いします。


◆次回の第2回実行委員会の予定は以下のとおりです。

日時: 2012年1月13日(金)18:30〜
場所: 京都アスニー 3階 第3研修室 
(アクセス:「丸太町七本松」バス停下車すぐ)
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/asny1/about/institution/honkan/honkan_map.html

会場費:200円

多くの皆さんとお誘い合わせの上、ご参加ください。


「バイバイ原発3・10京都」実行委員会 事務局
連絡先 原  強   075−255−5700(地球温暖化防止京都ネットワーク)
      佐伯昌和   075−465−2451
      梶川 憲   075―801−2308(「9・10府民大集会」事務局)
      長谷川羽衣子  bye_npp_310@yahoo.co.jp

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(写真:第1回実行委員会の議長団。左から地球温暖化防止京都ネットワークの原強さん、バイバイ原発・京都の長谷川羽衣子さん、京都反原発めだかの学校の佐伯昌和さん。2011年12月21日@京都アスニー)

2012年1月
みなさま
「バイバイ原発3・10京都」参加よびかけ

 2011年3月11日の「東日本大震災」は、「マグニチュード9.0」という巨大地震と、それにともなう大津波、さらに福島第一原発での炉心溶融と大量の放射能の漏出という、未曾有の災害となりました。被災地では必死の努力で復興・再生の取組みがはじまっています。その中で野田首相の「原発事故収束宣言」はむなしく響いています。
 日本は地震とむきあっていかねばならない国です。このような日本に54基もの原発がつくられてきたということの重大さを、いまあらためて直視しなければなりません。
 原発の「安全神話」は完全に崩壊しました。多くの原発が運転開始から30年以上経過し、その老朽化が心配されています。原発が生み出してきた「死の灰」を処理することができないことももはや明らかです。原発が苛酷事故をおこしたとき、その被害はどれだけのものか―原発の経済性を主張する議論は完全に破綻しています。
 私たちの住む京都は「若狭原発地帯」と隣り合わせです。いったん事故がおきたとき、広大な地域にその影響が及ぶことは明らかです。これ以上の放射能汚染はごめんです。
 日本の未来のために、子供たちの未来のために、いのちあるすべてのもののために、私たちのとるべき道は「原発のない社会への道」しかありません。
 原発をストップさせ、再生可能エネルギーを中心にした政策への転換を実現しましょう。
 私たちは、「東日本大震災」から1年を迎える3月10日、この思いをあらためてはっきりと示すために、市民だれもが参加できる「バイバイ原発3・10京都」を、別記のとおり、企画しました。「バイバイ原発3・10京都」をひとりひとりの市民の力で成功させ、「脱原発」を実現するために、このよびかけにご賛同いただき、ごいっしょに活動の輪に加わっていただくことをお願いします。

「バイバイ原発3・10京都」実行委員会
よびかけ人
    アイリーン・スミス(グリーンアクション)
    安斎育郎(立命館大学名誉教授)
    飯田哲夫(京都府保険医協会理事)
    石田紀郎(さようなら原発1000万人署名・京都の会)
    岩佐明子(ベジタリアンフェステイバル実行委員会)
    佐伯昌和(「6・26放射能汚染はごめんだ!バイバイ原発・京都」よびかけ人)
    耵本育生(「環境市民」代表)  
    宗川吉汪(「原発NO!9・10府民大集会」事務局、日本科学者会議京都支部
    槌田 劭(使い捨て時代を考える会)
    仲尾 宏(「反戦・反貧困・反差別共同行動きょうと」代表世話人
    長谷川羽衣子(「バイバイ原発・京都」ネットワーク事務担当)
    原  強(「バイバイ原発9・11」よびかけ人)
    本田翔平(原発ゼロアクション)
    村本さゆり(舞鶴ピースプロジェクト)
連絡先  原  強   075−255−5700(地球温暖化防止京都ネットワーク)
      佐伯昌和   075−465−2451
      梶川 憲   075―801−2308(「9・10府民大集会」事務局)
      長谷川羽衣子  bye_npp_310@yahoo.co.jp

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(写真:9・11デモの様子。向かって左端が「バイバイげんぱつ9・11」実行委員会の実行委員長の原さん(地球温暖化防止京都ネットワーク、コンシューマーズ京都)です。その右隣が若手代表の長谷川さん(NGO e-みらい構想)でコスプレ軍団を率いての参加でした。)
写真掲載元:写真少年漂流記: バイバイ原発9.11京都アクション
http://fotokiddie.blogspot.com/2011/09/911.html

 「バイバイ原発3・10京都」企画要綱
○名称 バイバイ原発3・10京都
○日時 2012年3月10日(土)
○主催 「バイバイ原発3・10京都」実行委員会
○趣旨 福島第一原発事故から一年という時点で、「原発のない社会をめざす」という意思をはっきりと示し、大きな声にするため、市民だれもが気軽に参加できる企画とする
○実施内容
・円山音楽堂でのメイン集会、その周辺での関連企画
 メイン集会(予定) 
   開場 午後1時
   アトラクション 午後1時30分から
   開会 午後2時
    黙祷後、あいさつ、スピーチ(小出裕章さん<京都大学原子炉実験所>など) 
・集会後、京都市役所までの「バイバイ原発ウオーク」
・夜、小出裕章さんの講演会(シルクホール)<京都府保険医協会との共催>
○規模 円山音楽堂があふれる5000人の参加をめざす
○賛同登録金
団体 一口2000円  個人 一口1000円 (それぞれ何口でも可。)
    郵便振替口座 00910−6−170786
     (加入者名:地球温暖化防止京都ネットワーク)
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FAX075−251−1003
実行委員会への賛同登録申込書

団体・個人(いずれかに○を)        お名前の公表:   可 ・ 否
 
お名前
 
連絡先
  住所
  電話
FAX
メール

 賛同登録金
  団体(一口2000円) 個人(一口1000円)
         口        円を支払います

 実行委員会へのご意見・ご要望など
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【長谷川羽衣子さん(「バイバイ原発・京都」ネットワーク事務担当)からの呼びかけ】12・21「さよなら原発3・10」(仮称)実行委員会参加のお願い‏


(写真:左端が呼びかけ人の長谷川羽衣子さん〔バイバイ原発9・11出発集会にて〕)

みなさま

今年もいよいよわずかとなってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

福島第一原発事故は、9ヶ月以上がすぎた今も収束のめどがたっていません。この事故で放出され続けている膨大な量の放射能は、大地や海、空気、生きとし生けるもの全て、ガレキさえも汚染しています。そして子どもたちや原発で働く労働者をはじめ多くの人々を被曝させ続けています。さらに多くの人々が仕事を失い、何万もの人々が避難を強いられています。京都の隣の福井県若狭にも「もんじゅ」や廃炉途中の「ふげん」をふくめて15基もの原発があります。ここで事故が起きれば、京都や近畿のみずがめである琵琶湖をはじめ、関西はたいへんな放射能汚染に見舞われます。汚染の影響は日本にとどまりません。原発事故は、もうごめんです。

福島第一原発事故からおよそ1年をむかえる来年3月10日に、京都・円山音楽堂で「原発事故はもうごめん!」を訴える大きな集会とウォークを実現するため、これまで2度の相談会をもち、12月21日に実行委員会を発足することになりました。お忙しい中とは存じますが、ぜひともご参加くださいますようお願いいたします。
脱原発社会・自然エネルギーへの転換に向けて、京都から大きな声をあげていくために、皆さまのご協力をお願いいたします。

日時:2011年12月21日(水)18時30分〜20時30分頃
場所:京都アスニー 第2研修室B(丸太町通七本松西入ル北側)
<アクセス> 
市バス・京都バス「丸太町七本松」バス停下車すぐ
JR嵯峨野線「円町」駅下車東へ徒歩10分
JR嵯峨野線地下鉄東西線「二条」駅下車徒歩15分


※(会場費カンパ)200円 お願いします。

<問合せ先:「さよなら原発3・10」(仮称)実行委員会 準備会>
佐伯 昌和(「6・26 放射能汚染はごめんだ! バイバイ原発・京都」 呼びかけ人)
   電話:075−465−2451
原 強(「バイバイ原発9・11」呼びかけ人)
   電話:075−255−5700
長谷川 羽衣子(「バイバイ原発・京都」ネットワーク事務担当)
   e-mail: e-mirai21@hotmail.co.jp

                                                                                        • -

NGO e-みらい構想
長谷川羽衣子(Hasegawa Uiko)
T&F:075-202-7584 e-mirai21@hotmail.co.jp
http://e-miraikousou.jimdo.com/
バイバイ原発・京都(HP担当)
http://bye-bye-nuclear-kyoto.jimdo.com/

                                                                                        • -

転載:【大緊急】衆院民主議員に原子力協定反対のFAXを!


出所:http://heiheihei.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/123-f353.html

FoEメコン・ウォッチの満田です。
下記の杉原さんからの呼びかけを転送させていただきます。
ぜひ、みなさんもファックス等を送ってください!

      • -


出所:http://www.labornetjp.org/news/2011/1201hokoku

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

危険かつ無責任な原発輸出に道を開くヨルダン、ベトナムを含む4ヶ国と
原子力協定が、明日6日(火)の衆院本会議(午後1時〜)で採決され
ます。2日の衆院外務委員会では民主、自民の賛成多数で可決されたもの
の、与党民主党内では阿久津幸彦総括幹事長がヨルダンとの協定の採決に
退席、また、相原史乃議員が事前に同党国対委員会に反対を表明し、別議
員に差し替えられました。当初賛成姿勢を示していた公明党が反対に回っ
たことも含めて、小さいながらも亀裂が生じ始めています。

ファイル:原子力協定で民主に乱れ(毎日、12/3)
http://mainichi.jp/select/world/news/20111203ddm005010153000c.html

民主党衆院議員に対して、本会議で賛成しないように、ぜひ大至急ファ
ックスを送ってください。6日午前中がタイムリミットです。「造反」者
が一人でも多く出ることが、参議院外交防衛委員会での審議(スピード
採決が予想)に影響を与え、時間切れに追い込む可能性を開きます。

以下に私の独断による議員リスト(働きかける余地と意味のありそうな人)
を付けましたので参考にしてください。時間がありません。短いメッセー
ジで構いませんのでご協力ください。ぜひ、転送、ブログ、ツイッター
フェイスブックなどで広めてください! 諦めるわけにはいきません。私
たち市民が倫理的責任を自覚し、「予防原則」を実行することが必要です。

★6日(火)午後1時の
原子力協定の衆院本会議採決で反対か棄権を!」のファックス送付を!

【ぜひ働きかけてほしい民主党衆院議員】(ご参考:独断に基づくもの)

相原史乃  (FAX)03−3508−3305
阿久津幸彦 (FAX)03−3508−3322
荒井聡   (FAX)03−3508−3225
石毛硏子  (FAX)03−3508−3373
石田三示  (FAX)03−3508−3350
泉健太   (FAX)03−3508−3805
稲見哲男  (FAX)03−3508−3253
生方幸夫  (FAX)03−3508−3944
枝野幸男  (FAX)03−3591−2249
逢坂誠二  (FAX)03−3508−3740
太田和美  (FAX)03−3508−3318
岡本充功  (FAX)03−3508−3622
小川淳也  (FAX)03−3508−3251
川内博史  (FAX)03−3597−2716
菅直人   (FAX)03−3595−0090
京野公子  (FAX)03−3508−3637
櫛渕万里  (FAX)03−3508−3957
黒岩宇洋  (FAX)03−3508−3960
玄葉光一郎 (FAX)03−3591−2635
郡和子   (FAX)03−3508−3942
近藤昭一  (FAX)03−3508−3882
齋藤勁   (FAX)03−3508−3321
阪口直人  (FAX)03−3508−3212
笹木竜三  (FAX)03−3508−3341
篠原孝   (FAX)03−3508−3538
首藤信彦  (FAX)03−3508−3435
玉木雄一郎 (FAX)03−3508−3213
辻恵    (FAX)03−3508−3815
筒井信隆  (FAX)03−3508−4530
土肥隆一  (FAX)03−3593−6266
西村智奈美 (FAX)03−3508−3884
鉢呂吉雄  (FAX)03−3593−7272
平岡秀夫  (FAX)03−3508−1055
福田衣里子 (FAX)03−3508−3208
藤田一枝  (FAX)03−3508−3896
本多平直  (FAX)03−3508−3252
馬淵澄夫  (FAX)03−3506−3572
村越祐民  (FAX)03−3508−3312
山崎誠   (FAX)03−3508−3061
山井和則  (FAX)03−3508−8882
山花郁夫  (FAX)03−3508−3314
横路孝弘  (FAX)03−3508−3946


出所:http://www.labornetjp.org/news/2011/1201hokoku

<参考>
【緊急声明】問題だらけのベトナム/ヨルダンへの原発輸出
      〜拙速な原子力協定批准に抗議
http://dl.dropbox.com/u/23151586/1_111130_nuc_export.pdf

後藤政志さん(元東芝原子炉設計者)からのメッセージ
http://dl.dropbox.com/u/23151586/7_111130_nuc_export.pdf

<資料>
【地方紙でも相次ぐ原子力協定反対の社説】特に愛媛新聞は必読!

原子力協定承認へ 福島事故の教訓を忘れたのか(愛媛新聞、12/4)
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201112047060.html

原子力協定 事故の教訓はどこへ(信濃毎日新聞、12/5)
http://www.shinmai.co.jp/news/20111205/KT111203ETI090006000.html

原子力協定 原発輸出は再考が必要(北海道新聞、12/5)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/335965.html

原子力協定承認へ 事故の検証こそ先では(中国新聞、12/3)
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh201112030068.html

原発政策 国内外で使い分けるな(中日新聞、12/3)
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2011120302000017.html

【12・1緊急官邸前アクションの報告】
報告:「原発輸出はあり得ない!」原子力協定に反対する首相官邸前緊急行動
(レイバーネット、12/2)
http://www.labornetjp.org/news/2011/1201hokoku

原発輸出なんてあり得ない!STOP原子力協定!
12・1緊急官邸前アクション☆写真掲載(大木晴子のページ「明日も晴れ」)
http://seiko-jiro.net/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=1795&forum=1&post_id=3257#forumpost

12・1官邸前アクション:Ustreamアーカイブ映像/IWJ
http://www.ustream.tv/recorded/18855494

【毎日新聞】特集ワイド:チェルノブイリの25年を生かせるか 現地で医療活動の専門医に聞いた 「莫大(ばくだい)な予算もかかり、除染をして住民を戻そうとする国の政策は恐らく破綻します」(甲状腺がん専門医で長野県松本市長の長菅谷昭さん)

特集ワイド:チェルノブイリの25年を生かせるか 現地で医療活動の専門医に聞いた
http://mainichi.jp/select/science/news/20111124dde012040070000c.html

 ◇福島と同じ「レベル7」、現地で医療活動5年半の専門医に聞いた

 ◇放射性ヨウ素セシウムの健康影響「注意すべきだ」

 広範囲に放射性物質をまき散らし、健康被害が懸念される福島第1原発事故。特に心配なのが子どもたちへの影響だ。福島と同じく最も深刻な「レベル7」とされる旧ソ連チェルノブイリ原発事故では、何が起こったか。同事故で汚染されたベラルーシで5年半、医療活動をした甲状腺がん専門医で長野県松本市長の菅谷昭さん(68)らに聞いた。【宍戸護】

 「(呼吸や食べ物を通して体内に取り込まれた放射性ヨウ素による)内部被ばくの典型的ながんの症例が、チェルノブイリの子どもの甲状腺がんです」。11月12日、松本市波田文化センター。放射能による健康被害についての講演会で、菅谷さんは甲状腺の図が映し出されたスクリーンを背に市民に語りかけた。「官房長官は『ただちに影響は出ない』と言いましたが、内部被ばくの場合は、何年かしてから出てきます……」

 チェルノブイリ原発事故は1986年、ウクライナ北部のベラルーシ国境近くで起き、両国とロシアに汚染地が広がった。菅谷さんは信州大医学部助教授の職を辞し、96〜2001年、ベラルーシに滞在。首都ミンスクの国立甲状腺がんセンターなどで、甲状腺がんの子どもたちを治療した。チェルノブイリの健康影響については、日本人で最も詳しい医師の一人だ。

 甲状腺は、首の下方にあるチョウのような形の臓器で、体の発育などを促すホルモンを分泌している。体内に取り込まれた放射性ヨウ素は、3カ月〜半年で消失するが、その間に遺伝子を傷つけ、数年後にがんになるとされる。

 小児甲状腺がんは普通、年間100万人に1〜2人。だが、ベラルーシでは原発事故の4〜5年後から急増し、隣接するゴメリ州では130倍にも達した。当初、甲状腺がんと事故の因果関係を否定していた国際原子力機関IAEA)も、96年に一転して認めた。ただ、白血病など他のがんや病気については「結論は時期尚早」などとし現在に至っている。

 日本ではあまり伝えられていないが、菅谷さんによると、甲状腺がんの手術を受けた子どもの6人に1人が、後に肺に転移していることが分かっているという。

  ■

 菅谷さんは、福島第1原発事故による環境汚染はチェルノブイリに比べれば小さいとの説に異議を唱える。

 場面は再び講演会。スクリーンに、1枚の地図が浮き上がった。ベラルーシが発行している「事故後10年目のセシウム137の汚染マップ」だ(図参照)。放射性物質セシウム137の、1平方メートル当たりの強さがベクレル単位で示されている。



出所:http://keydoor.blog.fc2.com/blog-entry-25.html

 被災地周辺を(1)3万7000〜18万5000(2)18万5000〜55万5000(3)55万5000〜148万(4)148万以上−−に色分け(区切りが半端なのは古い単位のキュリーを基にしているため)。ベラルーシの基準では、(1)は年1ミリシーベルト以下(2)は1ミリシーベルト以上(3)は5ミリシーベルト以上に相当する。菅谷さんは市民にこう説明した。「148万ベクレル以上は居住禁止区域とされ、55万以上も(厳戒管理区域で)住まない方がいいと言われています。私が計2年間住んでいたゴメリ市とモーズリ市も、3万7000〜18万5000ベクレルの汚染エリアでした」

 続いて、文部科学省が8月に公表した福島県の汚染地図がスクリーンに。最大値は300万ベクレル以上で、チェルノブイリにおける居住禁止区域の最低レベルの2倍に達する。チェルノブイリで厳戒管理区域とされた55万5000ベクレル以上のエリアを福島の図に当てはめると、福島第1原発から北西に、飯舘村の大部分をのみ込む。福島市郡山市の一部もチェルノブイリの基準では「汚染地域」となる。

 では、前述の放射性ヨウ素に起因する小児甲状腺がんについては、どうなのか。

 講演会の後、菅谷さんはこう語った。

 「ベラルーシではセシウム137が3万7000ベクレルの汚染地からも、小児甲状腺がんやさまざまな症状が出ている。福島の放射性ヨウ素の汚染地図は公表されていないので、何ともいえませんが、ベラルーシにおけるチェルノブイリ事故2週間後の放射性ヨウ素の汚染地図から推測すると、セシウム137の分布とそれほど変わらないと考えられる。健康影響については十分注意して考えるべきです」

 菅谷さんは、100ミリシーベルト以下の被ばくなら発がんを含め健康影響の可能性は低い、との説についてこう語る。「それを唱える研究者がよって立つところは結局、広島・長崎の原爆の影響を基にした長期調査ですが、あの結果は主に外部被ばくについての調査。チェルノブイリで起きている事実からすれば、線量に関わらず甲状腺がんになる可能性も否定できないと思います」

 チェルノブイリの被災地は今、どうなっているのか。交流のある現地の複数の医師から聞いた話として、菅谷さんはこう明かす。「子どもたちの免疫機能が落ち、風邪を引きやすくなっています。疲れやすく、貧血の子も多い。そのため授業を短縮している学校もあります。また、ここ10年くらいは、早産と未熟児が非常に増えています」

 その背景には、多くの住民が汚染地で栽培された農作物を食べ続けていることもあると見られる。こうした健康影響と原発事故の因果関係が、必ずしも明らかではないのは菅谷さんも承知している。「それでも、甲状腺がん以外にもいろいろな症状が事故後に急増しているということは、もっと広く知らせたい」

  ■

 放射性物質の総放出量はチェルノブイリが520京ベクレル(1京は1兆の1万倍)、福島は77京ベクレル。福島のセシウム137の放出量は単純計算で広島原爆約168個分とされる。チェルノブイリの場合は原発30キロ圏内は除染し切れず、今も人は住めない。政府の除染はうまくいくのか。

 90年からウクライナ住民を支援し、福島県南相馬市放射線量を継続調査しているNPOチェルノブイリ救援・中部」(名古屋市昭和区)理事で元名古屋大学助手の河田昌東(まさはる)さん(71)は、ウクライナと福島を見比べて「学校の校庭や公園の除染は可能。農地は平らならばできるが、山地は難しい。森になったら不可能です。莫大(ばくだい)な予算もかかり、除染をして住民を戻そうとする国の政策は恐らく破綻します」。菅谷さんも「これだけ大規模な汚染だと、医療に例えれば、除染だけでは根治的な治療になりません。除染費用の一部で、学校単位で子どもたちを一定期間、汚染がない場所に移せば、体内からセシウムが排出されてきれいになる。福島の子どもたちが、ベラルーシの汚染地の子どものように健康が損なわれないよう、政府は早く手を打つべきです」と、「一時的集団移住」を提案する。

 事故から25年。チェルノブイリ原発事故の教訓は福島に生かされているのだろうか。

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 ◇「特集ワイド」へご意見、ご感想を
t.yukan@mainichi.co.jp

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毎日新聞 2011年11月24日 東京夕刊

【北海道新聞・動画ニュース】内部被ばくの危険を学び汚染防止の法制定を呼びかける(矢ヶ崎克馬さんが札幌で講演)

内部被ばくの危険を学び汚染防止の法制定を呼びかける (2011/11/24)
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/video/?c=News&v=49046255002

 福島第1原発事故を受け、札幌の有志が11日、放射性物質の除去の義務や罰則などを定める「放射能汚染防止法」の制定を求める市民の会を立ち上げた。設立集会では、原爆症認定集団訴訟で証言した矢ヶ崎克馬琉球大名誉教授が「内部被ばく」の危険性について講演した。


【参考記事】

放射能汚染防止法をつくろう
https://www.s-coop.or.jp/datsu/noatmic8.html


 国の放射能汚染に対する抜本的な対策を求め、排出者責任などを盛り込んだ「放射能汚染防止法」制定を目指します。市民による法案づくりを進めるために、 「放射能汚染防止法」を制定する札幌市民の会を立ち上げました。

◆現在、環境・公害問題については、環境基本法や、水質汚濁、土壌汚染を防止するた めの一連の法律がありますが、
 何れも放射性物質を適用除外しており「法の空白」となっています。

原子力関連の法律は、原子力を利用するためにつくられた法律です。
 原発の「安全基 準」も原発推進という目的の枠内のものであり、これからの脱原発時代には役に立ちません。
  脱原発は「汚染なき脱原発」でなければなりません。

脱原発放射性廃棄物の始末は、果てしない汚染との戦いであり、老朽化原発の事故 を阻止し、脱原発を早めるためにも
 「原発推進」から「汚染防止」の法体系に転換する必要があります。

◆「放射能汚染防止法」制定に向けた運動の趣旨に賛同してくださる方を広げるために、  学習会などを開催していきます。

◆パンフレット「放射能汚染防止法」を制定しよう (下記、賛同申込書、パンフレットは「PDF」になっています。)
  ・「放射能汚染防止法」を制定する運動への賛同呼びかけ:●こちらから 
  ・「放射能汚染防止法」を制定しよう[パンフレットの構成]:●こちらから
  ・「放射能汚染防止法」を制定しよう[その1-その2]:●こちらから
  ・公害犯罪処罰法の改正(案)骨子:●こちらから
  ・「放射能汚染防止法」(案)要点:●こちらから


◆「放射能汚染防止法」を制定する札幌市民の会
 呼びかけ団体
 生活クラブ生活協同組合NPO法人北海道ワーカーズコレクティブ連絡協議会、 市民ネットワーク北海道、
 環境市民連絡会・札幌、子どもの未来を守る市民の会
 連絡先:佐藤典子(市民ネットワーク北海道 内)
      TEL 011−200-2206  FAX 011−200-2207